第2回 トランスポータPCの組立(パーツ編)
今回は私が実際に組み上げて使用している
トランスポータPCのハード的な解説です。
各パーツを選んだ理由等を記したいと思います。
テーマは「とにかく機械的駆動部分を一切入れない」です。
筆者のトランスポータPCのパーツ構成 MB(マザーボード) :intel DN2800MT MEM(メモリ) :Transcend DDR3 1066MH 4Gx1(SO-DIM) SYSTEMドライブ :Transcend TS32GMSA370(mSATA SSD 32GB) DATAドライブ :Crucial M4(SSD 256G) 電源 :SUPER FLOWER SF-500P14FG(500W 80+Platinum) ケース :ANTEC NSK2480
・MB(マザーボード)
インテルの「DN2800MT」です。
本来はディスプレイ一体型のPCや
VESAマウント規格のケースに入れる為のMBの様で
BIOSに詳細なディスプレイ設定項目があります。
さて、このMBを選択した理由ですが
まずCPUがオンボード(最初からMB上に搭載されている)で
たったの6.5wしかないモデルだからです。
なのでこのCPUは物凄く非力で電力も使わないので
冷却用のファンも必要ありません。
ですが音声フォーマットの中で最も単純な構造のWAVファイルの再生でしたら
何の問題もなくこなしてくれます。
またこのMBの規格がmini-itxと言う、かなり小型なサイズであるのも重要です。
回路と言うのは小さくすればするほど効率が上がり省電力になる傾向があります。
高効率、省電力と言う事はノイズも少なくなる訳です。
残念ながらこのMBは現在(2015年)国内では購入できません。
私はアメリカから取り寄せました。
大体10000円~15000円くらいで個人輸入できるでしょう。
・メモリ
トランセンドのSO-DIMM 1066MHz DDR3 4Gを1枚です。
前述のMBは32bit専用なのでメモリの最大容量は4Gとなり
それ以上大きくてもアクセスのしようがありませんから無駄になります。
XPで運用するつもりなので十分な容量でしょう。
申し訳ありませんが商品の型番は失念している上に
同じ商品の写真を見つける事も出来なかったので
画像は似た物を貼り付けました。
私の持っている商品には「4G 2Rx8DDR3 1066」と記載されています。
・SYSTEMドライブ(Cドライブ)
トランセンドの「TS32GMSA370」です。
mSATAなのでMB上に直接取り付ける事が出来て非常に高速です。
前述したようにXPで運用するので容量も必要十分になります。
・DATAドライブ(Dドライブ)
クルーシャルのSSD「M4シリーズ」で容量256Gバイトのものです。
この中にCDからリッピングしたWAVファイルを収納します。
別にSSDなら、この製品でなくても構いません。
容量も御自分のライブラリの大きさに合わせて下さい。
・電源
スーパーフラワーの「SF-500P14FG」です。
出力は500Wでグレードは80+Platinumとなります。
グレードについては80 PLUS - Wikipediaを参照して下さい。
私がトランスポータPCを組もうと思った時に
必然的にこの製品を購入する事になりました。
2015年の時点ではファンレスのATX電源は幾つか 存在する様です。
・ケース
アンテックの「NSK2480」です。
選んだ理由は横置きで幅がオーディオ機器と同じで
容積が十分にありMB、電源、ストレージ(ドライブ)を
距離を離して設置できるのでこの製品にしました。
また、買ってから気がついたのですが
前述の各パーツの設置場所が鉄板で仕切られており
御互いが出すノイズの影響を受けにくい構造になっています。
これは個人的に非常に評価できる点です。
残念ながら2015年の時点では生産が終了しています。
さて、今回はパーツの紹介を持って終わりです。
次回は各パーツの組立を解説したいと思います。